ホーム » プレミアムエクスペリエンス » 地熱イノベーションをめぐるサステナブルな旅
カーボンニュートラルの実現に向け、CO₂をほとんど排出しない再生可能エネルギーの導入が世界各国で進められています。しかし、太陽光発電や風力発電の急速な開発は、景観や生態系への影響など、自然環境の破壊を引き起こす事例も少なくありません。これに対し、地熱発電は天候に左右されず、24時間365日安定稼働が可能で、開発地も国立公園周辺に多いため、十分な環境配慮を経て進められてきました。
八幡平市は、自然の資源を活用する歴史が深い地域です。ここには、日本初の商業用地熱発電所である松川地熱発電所が松川温泉の奥にあり、2019年には新たに御在所沼の近くに松尾八幡平地熱発電所が営業運転を開始。同じ2019年に安比岳北麓に建設が始まった安比地熱発電所は、2024年3月に営業運転を始めました。
1970年代には、松川地熱発電所の蒸気を利用した温泉「マグマの湯」が近くのホテルに供給を始めました。現在では、700を超えるホテル、旅館、ペンション、病院などの宿泊・福祉施設がこの「マグマの湯」を利用しています。また、松川に噴出する蒸気から生まれた「地熱染め」という染色技術もあります。
八幡平では、この「地熱の恵み」をエネルギー利用にとどめず、サステナブルな地域コンテンツとして発展させています。大地の熱を活かした地熱染め体験、食品残渣を馬の飼料に循環させるジオファーム八幡平、そして地熱エネルギーで一年を通して新鮮な無農薬野菜を育てる八幡平スマートファーム。自然と共生する知恵と技術に触れることで、持続可能な未来を支える地熱の可能性を体感できます。
信じられないかもしれませんが、地熱染めの手法は「地熱染色研究所」によって偶然発見され、現在では世界でも類を見ない希少な染色方法として知られています。
この技術の特徴の一つは、地熱蒸気の熱と成分を利用して驚くほど多様な色合いを生み出すことです。高温の蒸気を使って染料が布に浸透する際、蒸気中の微量の硫化水素が染料と混ざり、色が失われることがあります。この染色と脱色という対照的なプロセスが同時に進行することで、幻想的なパターンが生まれるのです。
地熱染めでは、染料が布の繊維の奥深くまで浸透しますので、染料の流れを誘導し、パターンを作る「しぼり」の部分が特に重要です。このプロセスでは、布の一部を縫い留めることで、染料の流れをコントロールし、美しい模様を作り出します。
意外かもしれませんが、日々の地熱蒸気の状態が最終的な染色の仕上がりに影響を与えます。その他にも、多くの要因が染料の混合に影響を与えるため、最終的にはどの布も同じようには仕上がらず、すべてのパターンが唯一無二のものとなります。それが「GEOCOLOR」です。
雄大な岩手山のふもとに広がる「ジオファーム八幡平」は、自然と調和しながら“心と身体、そして社会を癒す”ことをテーマにしたウェルネス&ネイチャー型の農場です。ここでは、引退した競走馬たちと人が共生しながら、新しい命の循環を生み出す取り組みが行われています。
「馬ふん堆肥」による土づくりや、伝統的なマッシュルーム栽培、環境教育や動物介在活動など、すべてが命と自然のつながりを感じられる、やさしく力強い時間。
“Happy People make Happy Horses, Happy Horses make Happy People”——この言葉の通り、馬たちのセカンドキャリアを支えながら、訪れる人々の心にも豊かさと癒しをもたらします。
引退した競走馬と共に生きる大地で、馬の厩肥を活かした伝統的マッシュルーム栽培を、ぜひ自分の目で体感してください。自然と馬、人がつながるサステナブルな農場で、学びと癒しの時間をお楽しみいただけます。
60,000円/人〜
※時期により変動しますので、リクエストベースで再度お見積いたします。
※宿泊施設の手配をご希望の場合は、別途宿泊費用が必要となります。
※多言語対応ガイドやツアー中の移動車両をご希望の場合は、別途費用が必要となります。